【ローズマリーの剪定方法】初心者でも失敗しないためのポイント

ローズマリーの花

ガーデニング植物として高い人気をほこるローズマリー。観葉植物や庭木、ハーブなどなどさまざまな用途で栽培される植物ですが、成長が早いため、定期的に剪定をしなければ見た目がゴチャゴチャしてしまいます。

そんなローズマリーの剪定に共通していえるのは、『剪定する時期』と『はさみを入れる場所』が大切、ということ。なぜならローズマリーは意外と枯れやすく、誤った時期・位置で剪定をするとダメになってしまうことが多いからです。

このコラムでは初心者でも、慣れた方でもすぐに実践できるローズマリーの剪定について解説していきますので、ぜひ参考にしてください!

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目次

正しいローズマリーの剪定時期|梅雨(6月)までがベスト!

ローズマリーの剪定に最適な時期:5月~6月

剪定の目安としては、ローズマリーの花が終わったタイミング(=花後)がベストです。ローズマリーは10月ごろから翌年の5月にかけて花を咲かせるので、それが終わった後の1ヶ月間がもっとも剪定しやすい時期となります。

※ローズマリーは剪定を怠ると、木質化(茎が木のように硬くなってしまい枝や葉が生えなくなる現象)が進行する原因になってしまいます。これは3年も放置すると回復は厳しい、とまでいわれているため、正しい時期にこまめに手入れをしておきましょう!

ローズマリーの剪定は真夏NG!

ローズマリーの剪定は真夏NG!

花後だからといって、『7月~9月』にローズマリーを剪定するのは絶対にいけません

ローズマリーは暑さに強い植物ではないため、この時期に無理に強い剪定をしてしまうと以下のようなデメリットが発生することもあります。

  • 秋以降の花が付きにくくなる
  • 株が弱ったり、最悪枯れてしまったりすることも

暑い時期に極力はさみを入れない、ということを必ず肝に銘じておきましょう!

ローズマリーの収穫が目的ならどの時期でもOK!

ローズマリーをハーブや料理目的で育てており、できれば欲しいときに収穫したい!という方は、1年中いつ切り取っても大丈夫です。枝が15cm以上まで成長したタイミングで、先から10cmほどの長さで収穫しましょう。

ただし前述したように、夏場の収穫は、花の付きや木の健康を考えるとあまりオススメできません。また、冬場も生育が遅くなる時期ですので、この時期の収穫もできれば控えておいたほうがよいでしょう。

もし年中収穫したい・花も楽しみたいという方は、できれば複数個ローズマリーを育てておくことをオススメします。もし今現在1株しかないという方は、後述の『挿し木』 の項目もぜひ参考にしてください!

正しいローズマリーの剪定方法|失敗しないための3つのコツ

ローズマリーを剪定する際の手順は、カンタンにいえば以下の通りです。

  1. 花が茶色く変色(=花後)してから1か月以内に剪定開始
  2. 枝の中でも『一番下にある枯れ花』に目星をつける
  3. その花の少し下の部分を目安に、剪定ばさみで切り詰める
  4. これをすべての枝で繰り返す
  5. 最後に株元に落ちた古い花・葉・枝を取りのぞく
    ※もし木を小さく保ちたいときは、あわせて『二手にわかれた枝の片方』を切り落としましょう。ここを根元から剪定しておけば、基本的にそこから枝は生えません。

基本はこれを繰り返せば、伸びてきたローズマリーをコンパクトに仕立てつつ、元気な生育を促すことができます。切り取った枝はハーブや料理に活用できることもあるので、そちらも楽しんでみてはいかがでしょうか。

またローズマリーの剪定には、さらに気をつけておきたいポイントもあります。

1.不要な茎を間引いて密生を防ぐ
2.『木質化』した部分では切らず、必ず葉を残す
3.清潔な剪定ばさみを使う
※それぞれの小見出しにジャンプ!

ポイント1. 不要な枝を間引いて密生を防ぐ

ポイント1. 不要な枝を間引いて密生を防ぐ

ローズマリーの剪定の際には、枝の切り詰めはもちろん『不要な枝の間引き』もあわせてやっておきましょう。これを、透かし剪定といいます。

この透かし剪定をしておくと密生、いわゆる茎や枝の混雑が解消されます。これをすれば生育の促進や、うどん粉病・カイガラムシ・アブラムシのような病害虫の予防にも役立ちますよ。

☆不要な枝とは?
  • 葉がもう生えてきていない枝
  • 枯れ枝
  • ひこばえ(株の根元から生えてしまっている枝)
  • 徒長枝(変に真上に伸びた枝)
  • 下や内向きに伸びてしまっている枝

この不要な枝の間引きに関しては、夏を避ければいつでもして大丈夫です。こまめにローズマリーを確認して、木に湿気が溜まらないようにしておきましょう。

ポイント2.『木質化』した部分では切らず、必ず葉を残す

ローズマリーの木質化した部分からは、再度茎や枝、葉が出ることはほぼありません。それどころか木質化した部分で剪定すると、葉が少なくなってローズマリーが弱ってしまうこともあるのです。

そのため、もしまだまだローズマリーの葉が生えて欲しい・花を咲かせたいと思っている場合は絶対にここで剪定してはなりません。必ず枝には葉を残し、木質化した部分では切らないようにしましょう!

ポイント3.清潔な剪定ばさみを使う

ローズマリーは切り口から雑菌が入ると、そこから病気になってしまうこともあります。最悪枯れてしまうことにも繋がるため、道具の手入れには十分お気を付けください。

また剪定ばさみではなく普通のはさみで代用する方も多いですが、これもあまりオススメできません。ローズマリーの茎は意外と固く、剪定時にはかなり手が疲れます。

できれば1本、剪定ばさみは用意しておくと、今後のガーデニングもはかどるでしょう。

ローズマリーの剪定が難しそうなら……

ローズマリーの剪定に関して不安があるのであれば、一度剪定業者やガーデニングのプロに相談してみるのもオススメです。剪定はやはり、経験・知識がものをいう作業。プロに一度見てもらえば、あなたのローズマリーに最適なアドバイスをもらえるでしょう。

「失敗するのがどうしても怖い……」
「こんな形にしたいんだけど……」

このような不安や疑問に対しては、プロの言葉・助言がやはり安心できます。今後のガーデニングの糧にするという意味でも、興味があればぜひお近くのプロを探してみてください!

※剪定業者への依頼で何かお困りの際には、ぜひ弊社の無料相談ダイヤルをご活用ください。

当サイトを運営している弊社では、あなたのお住まいのエリアやご要望に沿った剪定業者をお探しするサービスを展開中。ローズマリーに対応できる提携業者がお住まいのエリアにいれば、お電話1本ですぐにご紹介いたします。

対応エリアは日本全国。コールセンターは24時間受付しておりますので、いつでもお好みのタイミングでご活用いただけます。見積りだけのご要望ももちろん大丈夫ですので、ぜひお気軽にご利用ください。

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ほふく性のローズマリーの剪定について

ローズマリーには立性以外にも、ほふく性という種があります。これまでご紹介してきたのは立性のローズマリーの剪定方法でしたが、ほふく性のローズマリーを育てているという方も多いのではないでしょうか。

ほふく性ローズマリーの剪定時期

ほふく性ローズマリーの剪定時期

そんなほふく性ローズマリーの剪定時期は、立性と同じく梅雨前がベストです。とはいえ、ほふく性には四季咲きのものも多いため、年中剪定することが可能になっています。

ただし夏場や冬場には切り詰めるような強い剪定はせず、不要な枝の間引き程度にしておくと安心でしょう。

ほふく性ローズマリーの剪定方法

そんなほふく性ローズマリーの剪定は、おもに『いらない茎・枝を付け根から切り落として透かす』ことがメインになります。

  • 枯れた・細い茎・枝
  • 込み合っている茎・枝
  • 下の方で日の当たりにくそうな茎・枝

これらは根元からしっかり切り落とします。この際、ローズマリーの下の部分(地面の近く)をスッキリさせるイメージで剪定すると風通しもよくなるでしょう。

最後に外に出ている茎・枝を切り詰めたら完成です。
この際も、茎にはしっかり葉を残すよう注意しましょう。

剪定後にチェック!根詰まりの傾向があれば“植え替え”しよう

鉢植えのローズマリーの剪定後、残った葉を見て黄色っぽくなっていたら、根詰まりを引き起こしている可能性があります。根詰まりは鉢のサイズに根が収まりきらないときに起きるもので、これを放置すると枯れる原因になってしまうことも……。

このローズマリーの根詰まりは、植え替えという方法にて解決することがあります。これは小さい鉢から大きい鉢に株を移す、という方法で、目安としては1~2年に1度ほどやっておくと安心です。

最適な時期も剪定とおおよそ被る(4月~5月ごろ)ので、花後のタイミングで同時にやっておきましょう!
※地植えの場合はとくに必要ありません。

ローズマリーの植え替え方法

ローズマリーの植え替え方法

ローズマリーを植え替える際には、まず以下のモノを用意しておきましょう。

  • 元の鉢よりもうひと回り大きい鉢
  • 鉢底石
  • 植え替え用の土(ハーブ用がオススメ)

植え替えは手順もシンプルで、そう難しいものではありません。

  1. 新しい鉢に鉢底石を入れておく
  2. 元の鉢からローズマリーを土ごと引っこ抜く
    ※鉢を斜めにひっくり返して底をたたくと、少しずつ出てきます
  3. 根を見て、黒く変色している部分はカットしておく
  4. ハーブ用の土で高さを調整しつつ、株を鉢に入れていく
  5. ちょうどいい高さの土が入ったら、周りも土で埋めていく
  6. 株が安定したら完成

なお、ローズマリーの植え替え後にはしっかり水をやり、生育を促すことが大切です。その後は普段通り、今まで通りの育て方で大丈夫でしょう。

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ローズマリーの“挿し木”|剪定のついでに試してみよう!

「ハーブ用と花の観賞用で複数個のローズマリーが欲しい!」
「剪定に失敗してローズマリーがなくなってしまうのが怖い……」
「もっとローズマリーを増やしてみたいな……」

そんなときは、ローズマリーを“挿し木”で増やしてみましょう。適した時期は剪定と同じく5月~6月ごろ、夏以外がオススメです。気温的に暑すぎず・寒すぎずの時期がちょうどいいので、秋ごろでもOK。過ごしやすい気候のタイミングで試してみてください!

ローズマリーの挿し木をする方法・手順

ローズマリーの挿し木をする方法・手順

この挿し木の方法は意外とカンタンで、必要なモノもそう多くはありません。

☆用意するもの
  • 挿し穂(若く元気な枝を10~15cmほど摘み取ったもの)
  • 口の小さな小ぶりなビン
  • 小さめの鉢
  • 挿し木用の土(肥料の含まれていないもの・市販でOK)
    ※鉢やビンは手のひらに収まるサイズでOKです
    ※木質化した部分はNG
☆手順
  1. 挿し穂の切り口を斜めにカットする
  2. ビンに水を入れる
  3. 水に触れる部分の葉(=下葉)は摘み取っておく
  4. 切り口側から挿し穂を水につけて1時間ほど待つ(=水揚げ)
  5. 鉢に土を入れ、時間が来たら挿し穂を土に挿す
  6. 1ヶ月ほど経ち、根や芽が出てきたら成功!
    ※根が成長してきたら、一回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。

このように、ローズマリーの剪定で出た小枝を使って株の数を増やすことができます。ただし挿し木した直後の株はまだまだ根付いておらず弱いので、こまめに水やりをして丁寧に育ててあげましょう!

☆手入れの目安
置き場所:半日陰(直射日光の当たらない明るい場所)
水やり:土が乾かないように

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