「庭木の枝が伸びてきたから、そろそろお手入れしてあげないとな……」、「でも、いつも枝の長さがちぐはぐになってうまくいかないんだよな……」と剪定が苦手だなと感じていませんか。剪定がうまくいかない原因は、なんとなく切りそろえているということにあるかもしれません。
剪定にはいくつか押さえておくべきルールがあるのをご存知でしょうか。この記事では、自分でもできる美しい剪定のコツをご紹介します。剪定のコツをつかんで、大切な庭木を上手に育てていきましょう!
目次
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うまくいく剪定のコツ
剪定は、樹形を整えるという目的以外にも、樹木の生育環境を整えてあげるために重要なことです。剪定のコツをつかむためには、樹木の性質と剪定に使用する道具の使い方をよく知る必要があります。
木の性質に合わせた剪定をしよう

木の性質として、日光の当たり具合など、場所によって枝の伸び方が異なり、日当たりのよい上のほうの枝や南向きの枝ほどよく伸びていきます。上のほうの枝や南側の枝ほどしっかりと剪定してあげましょう。枝わかれしているところは、中央の芽の育ちが早い傾向にあるようです。剪定する際は、Yの字になるように中央の芽を摘み取ってあげましょう。
また、栄養の流れに配慮して剪定してあげることも重要です。樹木は枝数が多いほど、光合成をたくさんしようとするため、全体の成長が早くなります。成長を抑えたい場合は、枝数を減らしてあげましょう。枝葉の重なりが多い部分を剪定すると、風通しもよくなり樹木の生育環境が整えられますよ。
一方、分枝が少ない枝も成長が早いといわれています。分枝が少ない枝は、そのぶん使うエネルギーが少ないので、成長が早いようです。分枝の少ない枝を切って枝数を減らすことでも成長を抑えることができます。
剪定の仕方によっては、枝の伸び方が異なるので注意が必要です。強剪定をすると、太い枝が伸びてくるので、樹形を作り直したいときにおこなうとよいでしょう。樹形を保ちたいときは、細かい枝をすかす程度の弱い剪定で十分です。
道具の使い方で剪定はしやすくなる
続いて、剪定の道具と使い方についてご紹介します。切る枝の太さによって使い分けることがポイントですよ。
【木ばさみ】
細い枝を切る際に使用します。太めの枝は刃元側で、細めの枝は先端側で切ると切りやすいです。
【剪定ばさみ】
やや太い枝を切る際に使用します。切る枝を受け刃の方向に引っ張りながら切るとラクに切ることができます。
【ノコギリ】
太い枝を切り落とす際に使用します。刃の粗いものと細かいものを使い分けると作業がスムーズにおこなえます。一気に切ると枝が裂けることがあるので、刃の粗いノコギリで切り進めて、最後は刃の細かいノコギリに持ちかえて、慎重に切り落としましょう。
【刈込ばさみ】
枝を刈り揃える際に使用します。柄の真ん中あたりを持ち、利き手のほうを動かして、反対の手を固定しておきます。こうすることで、使用中にぶれにくくなり、刈込ばさみを扱いやすくなります。刃に傾斜がついているので、表面と裏面を使い分けることがポイントです。
道具の切れ味が悪くなってきた場合は、はさみを研いであげることで復活します。研ぎ方の順序は、「汚れを落とす→研ぐ→油を塗る」です。切れ味にこだわる場合は、しっかり研げるダイヤモンド砥石を使用するとよいでしょう。
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さらに高みを目指すための剪定
先ほどご紹介した剪定のコツをつかめば、剪定に失敗することは少なくなるはずです。しかし、ただ剪定するのではなく、庭木の生育上、よりよい剪定をしてあげるために大切なことがあります。美しい樹形にこだわりたい!という人のための剪定のコツについてもご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
花を咲かせるには

庭木に花を咲かせるためには、咲き終わった花を摘む「花柄摘み」が重要です。花柄摘みをおこなうことで、残った花を長持ちさせることができるからです。花の数を調整してやると、大きくてキレイな花を咲かせやすくなります。
実つきをよくするには
摘蕾(てきらい)や摘果をして、実の数を調整してあげると、実を大きくおいしくすることができます。数を調整することで、残った蕾や果実に栄養がたっぷりといきわたるからです。蕾は、花が咲く前に必要最低限の蕾を残して摘みとりましょう。
摘果は、枝の先端部分の実や育ちの悪い実を摘むようにします。ただし、木全体の実つきが悪い場合は、摘果しすぎるとさらに実つきが悪くなってしまうおそれがあるため、摘果は避けてください。
きれいな樹形にはイメージが大切
きれいな樹形を作るには、剪定前にイメージを固めておくことが大切です。初めに全体のイメージを決め、ときどき遠目から確認しながら少しずつ刈り込んでいきましょう。樹形には、自然樹形、生垣、円錐形、玉仕立て、玉散らし、トピアリーなどがあり、その種類はさまざまです。お気に入りの樹形があっても、樹種によっては適さない場合があるため、あらかじめ調べておくことが重要です。
「うちの庭木をあの樹形にしてみたいな……」と思っているけれど、自分でやるのは難しそう……という場合は、剪定のプロの力を借りてみませんか?弊社にお任せいただければ、お近くの弊社加盟店スタッフを派遣させていただき、大切な庭木を理想の樹形に整えさせていただきます!
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剪定がうまくいかない原因はこれかも
自分で剪定方法を調べて試してみたけれど、うまくいかないという場合は、剪定の時期が悪いのかもしれません。また、伸びている枝だからといって、なんでも剪定してしまえばいいというわけでもないのです。ここでは、「剪定時期・切るべき枝・切り方のルール」についてご紹介していきます。
剪定は時期が重要

樹木にはそれぞれ剪定に適した時期と方法があり、誤った時期に強剪定をしてしまうと、木が弱ったり枝が暴れたりする原因になります。1年中葉をつける常緑樹の場合は、春に強剪定をおこない、初夏や秋は軽剪定をおこないます。
秋から冬にかけて葉を落とす落葉樹は、冬に強剪定、春や秋は軽剪定をおこなうとよいとされています。葉の先端が尖っている針葉樹は、新芽ができる前の春に強剪定をおこない、秋は軽剪定にとどめておきましょう。
切る枝の見極め方
切る枝を見極めることも、庭木の剪定にとって重要なことです。あてずっぽうに切ればいいわけではなく、不要な枝を見極めて切る必要があります。たとえば、徒長枝(とちょうし)や飛び枝と呼ばれる、垂直に伸びている枝は、樹木の成長に悪影響を及ぼすため切り落とす必要があります。
そのほかにも、下向きに生えてしまう下がり枝、枝が重なっている重なり枝、幹を貫いて左右対称に生えているかんぬき枝などは、庭木にとって邪魔になる枝です。切り落として、庭木が成長しやすい環境を整えてあげましょう。以下に不要な枝をまとめていますので参考にしてみてくださいね。
- 腹切り枝(幹と接触している枝)
- 交差枝(ほかの枝と交差している枝)
- ふところ枝(太い枝から生える細く短い枝)
- ひこばえ(幹の株元から生えている枝)
- 胴ふき枝(幹から直接伸びる勢いのよい枝)
- 車枝(車の車輪のように密集している枝)
切り方のルール
枝の切り方にもルールがあります。雑に切ると、枝が裂けたり病気になったりする場合があるからです。また、切った後に枝がどう伸びるかを想定して切るときれいになりますよ。枝の切り方には、以下のようなルールがあります。
- 根元から切る
- 芽の上で切る
- Yの字に切る
ルールを守って枝を切ってあげることで、庭木も元気よく成長していくはずです。もしも、切り方を間違えて枝が裂けてしまった場合は、切り口に癒合剤を塗って雑菌が入り込まないように対処するとよいでしょう。
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うまくいかない場合はプロに相談を
庭木の剪定は、簡単そうにみえますが思うような樹形にならず、スカスカになってしまい、見た目がみすぼらしくなってしまうことも……。自分ではうまくいかない場合は、剪定のプロに相談してみるのもひとつの手です。
業者に頼むメリット
業者に剪定を依頼すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのメリットについてご紹介しています。
- 早くてきれい
- 樹種ごとの特性を熟知している
- 後処理をしてくれる
なんといっても、プロに剪定を依頼すれば手際がよく美しい樹形に整えてもらえます。剪定師は、剪定のスキルだけでなく、樹木に関して幅広い知識を持ち合わせているため、樹種ごとに適した剪定をおこなってくれます。庭木が最も美しくみえる樹形で剪定して、生育環境も一緒に整えてもらえるので一石二鳥ですね。
また、剪定後の大変な作業として枝葉の後処理があります。1本だけならまだしも、数十本となると、トラックの荷台に積んでゴミ処理場まで運ぶ必要があります。業者に依頼すれば、ゴミの後処理まで請け負ってもらえるため、ラクという点でメリットです。
剪定費用の相場
剪定を業者に依頼するには、もちろん料金が発生しますよね。庭木の剪定にかかる料金は、樹木の高さや剪定範囲などによって決まっているケースが多いです。3m未満の低い樹木の場合は、1本につき1,000円~5,000円ほどで、それ以上になると、10,000円以上かかるようです。
また、玉仕立てなどの手間と時間がかかる樹形に剪定してほしい場合は、費用が高く設定されていることもあるので、まずは相談して金額を聞いてみることをおすすめします。弊社では、無料電話相談はもちろん、お見積りも無料で作成しております。お見積りをじっくりみてから、依頼するかどうかゆっくり決めていただけますよ。まずは、ご相談だけでもお待ちしております!
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