さくらんぼの剪定で大きさを抑えたいなら7月がベスト!注意点も解説

さくらんぼの剪定 実付きをよくするコツ

さくらんぼの木は放置するとどんどん大きく成長し、管理がしにくくなります。適度な大きさに留めながらさくらんぼの実を楽しみたい場合は、毎年7月に大きさを抑える剪定をおこないましょう。

ただし、「さくらんぼの木が大きくなりすぎたので小さくしたい。」といった場合、太い枝をたくさん切ってしまうと、切り口から枯れることがあります。小さくしたいのであれば、3年ほどかけて徐々に小さく仕立てるようにしましょう。

この記事では、時期で異なるさくらんぼの剪定方法を詳しくご紹介しています。今までさくらんぼの剪定をあまりやってこなかった方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。

剪定110番にご相談ください。庭木一本からご依頼OK!

0120-949-075

フォームで相談する

目次

さくらんぼの剪定時期

さくらんぼのおいしい実をたくさんつけたいなら、2月、5月、7月の3回剪定をおこなうようにしましょう。こまめに剪定をおこなうことで、風通しや日当たりがよくなり、実つきがよくなります。

剪定方法は時期によって異なるため、剪定をするなら今の時期に合った方法でおこなうようにしましょう。

まずは剪定に必要な道具を用意しよう!

さくらんぼを剪定するときは、以下の道具を用意しましょう。

  • 剪定バサミ
  • 高枝切りバサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 三脚(1m以上)

大きく成長したさくらんぼの木を剪定するには、高い場所の枝が切れる高枝切りバサミや、高い場所で作業ができる三脚が必要になります。

道具が揃ったら、実際に剪定をおこなっていきましょう。

さくらんぼの剪定方法

さくらんぼの剪定方法は、時期によって異なります。さくらんぼの木をこれ以上大きくしたくないのなら、夏に強めの剪定をおこなうとよいでしょう。夏以外に強めの剪定をおこなうと、切り口から枯れるおそれがあるので要注意です。

7月に強めの剪定で大きさを抑える

さくらんぼの枝は夏に成長します。7月に放置していると枝が伸び放題になり、実にいくはずの栄養を奪われてしまうため、必ず剪定をおこないましょう。

さくらんぼは切り口が乾燥すると枯れることがありますが、7月は乾燥しにくいため、大きさを抑えるための強めの剪定がおこなえます。

ただし、これ以上大きくならないための剪定はおこなえても、大きく育ちすぎたさくらんぼの木を小さくする剪定は一度におこなえません

さくらんぼの木を小さくしたいからと一度に切りすぎると、木が弱り枯れてしまうおそれがあるのです。どうしても小さくしたい場合は、3年を目安に徐々に小さく仕立てるようにしましょう。

剪定をおこなうときは、長い枝を選んで短く切ります。全体的な樹形や日当たり具合をチェックしながらおこないましょう。内側まで日が当たるようにすることで木全体の光合成が盛んになり、より多くの栄養を作ることができます。

2月に不要な枝を減らして日当たりをよくする

2月におこなう冬の剪定では、いらない枝を根元から切り、枝数を減らします。2月はさくらんぼの葉が落ちるため、比較的枝の状態や数を把握しやすいでしょう。切り落とす枝は以下にあげる2種類です。

1.下がり枝…… 枝の下から伸びている枝

2.内向枝…… 幹のほうに向かって反り返っている枝

下がり枝や内向枝があると、葉が生えたときに日光を遮ってしまいます。日光が届かないと実の付きが悪くなる原因になってしまいます。該当する枝は根元から切りましょう

5月に新しく伸びた枝を減らして日当たりをよくする

5月は、新梢と呼ばれる新しく伸びた枝を減らす剪定をおこないます。

新梢は放置していると日当たりが悪くなり、さくらんぼの実が色づきにくくなります。また、新梢がたくさん生えていると栄養を奪ってしまいます。栄養が足りないと、次の年に咲く花の数が減ってしまうので、5月では新梢を適度に取り除くようにしましょう。

作業をときは、さくらんぼの実に日光が十分あたるように、日陰を作っている葉を摘み取ってください。

剪定110番にご相談ください。庭木一本からご依頼OK!

0120-949-075

フォームで相談する

剪定するときに意識すること

さくらんぼの剪定をしたときは、切り口に癒合剤を塗っておきましょう。剪定した切り口はそのまま放っておくと雨や風が当たって、さくらんぼにとってダメージになってしまいます。そのため、癒合剤を塗ることで、切り口を守ることができるのです。

とくに、冬の剪定では癒合剤は欠かせません。なぜなら冬の乾燥した空気は、剪定した切り口を乾燥させて弱らせてしまうからです。きちんと切り口を守ってあげましょう。

剪定に自信がない場合は?

手が届かないほど大きく成長したさくらんぼを剪定するには、脚立が必要になります。高い場所での剪定は落下の危険性もあるため、不安に思われる方もいるかもしれません。また、さくらんぼは剪定する枝を間違えると弱ってしまうおそれがあるため、枝を切るのにためらってしまう方もいるでしょう。

さくらんぼの剪定を今までやってことがなく、「失敗しないか不安……。」とのことでしたら、一度剪定のプロに依頼してみてはいかがでしょうか。剪定のプロでしたら、これまでの経験からさくらんぼの実つきがよくなるような剪定をおこなってくれるのでおすすめです。

さくらんぼの剪定を依頼したときの費用相場

さくらんぼの剪定を業者に任せるとなると、費用が気になる人もいるかもしれません。もしお金の面に心配があったら、まずは費用の相場を把握しましょう。

相場を知ることによって、適正価格で依頼できる業者を見つけることができます。そこで、以下では剪定を依頼した場合の費用相場をまとめてみました。

3メートル未満約3,000円~4,000円
3~5メートル約8,000円~10,000円
5メートル約14,000円~20,000円

業者によっては5メートルを超える高木には費用設定がなく、業者との相談が必要になる場合もあります。もし剪定を依頼したいさくらんぼの木が5メートル以上ある場合は、業者に相談してみましょう。

業者への依頼をお考えでしたら、ぜひ剪定110番へご相談ください。剪定110番では、加盟店の中からお近くの業者を手配させていただくため、迅速な対応が可能となっております。電話でのご相談は24時間無料で受け付けておりますので、お気軽にお電話ください。

剪定110番にご相談ください。庭木一本からご依頼OK!

0120-949-075

フォームで相談する

さくらんぼのお手入れ方法

さくらんぼの美味しい実を収穫するには、剪定以外にも、日常的なお手入れをすることが大切です。

とくに水や肥料は、さくらんぼの栄養源のひとつでもあるので、欠けてしまうと実がつかなくなる原因につながってしまいます。

では、上手にさくらんぼを育てるには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

さくらんぼを育てる環境

さくらんぼを育てるには、寒い地域が適しているといわれています。なぜなら、さくらんぼの花は寒い空気に当たらないと咲かないため、雪の降らない比較的温暖な地域では栽培が難しいのです。

また、さくらんぼの実をより大きく、赤く仕上げるには日光も大切になります。さくらんぼの木は日光を好むため、植えつけるときは日当たりのよい場所で育てましょう。

さくらんぼを育てるときは、違う品種の木を一緒に植えて育ててください。さくらんぼの実は1本の木だけで実らせるのが難しいのです。そのため、実をつけるには違う品種の木から花粉をもらい、人工的に受粉させることが重要になります。

水やりと肥料

さくらんぼに栄養を与えるには、水やりや肥料も大切です。とくに大きな実をつけさせるには、さくらんぼの木に栄養が足りてなくてはいけません。

しかし、むやみやたらに水や肥料を与えても、さくらんぼにとっては悪影響になってしまいます。きちんと適切な頻度や方法でおこなうようにしましょう。

水やり

さくらんぼは地植えしている場合、水やりはあまり必要としません。雨の日に吸収する水分で十分に育つことができるのです。

しかし、真夏など地表が乾燥してきたときは、朝や夕方の気温が低い時間帯に水を与えましょう。真昼に与えると水が温まってしまい、根にとってダメージになるので避けてください。

鉢植えで育てている場合は、土が乾いていないかこまめにチェックしましょう。土が乾いているときは水分が足りていないので、水を与えてください。

肥料

肥料はおもに2月と10月を目安におこないます。寒い時期に栄養を蓄えておくことで、春になったときに実をつけるための養分を吸収できるのです。

実をたくさんつけたい場合は、リン酸を多めに含む肥料を使用しましょう。リン酸は「実肥え」ともいわれ、果実をたくさん実らせる作用を持っているのです。

ただし、たくさん与えすぎると栄養が片寄ってしまうので、肥料のラベルに書かれた説明をよく読み、決められた量を守って使いましょう。

肥料によって差はありますが、木1本に対して、粒状の肥料を手のひら1杯ぶんの量で取り、株の周りにまんべんなくまくのがよいといわれています。肥料をまいた後は水を与え、ゆっくりと溶かしてください。

人工授粉で果実を実らせよう!

さくらんぼは同じ品種同士で受粉することができません。そのため、相性のよい品種を組み合わせて受粉させることが大切になります。

そこで、以下では受粉の相性がよい品種の組み合わせを3パターンご紹介します。

  • ナポレオン×高砂
  • 紅秀峰×佐藤錦
  • ナポレオン×佐藤錦

人工的に受粉させるときは、毛筆用の柔らかい筆を用意し、組み合わせたい品種の花から花粉を取ります。花の中に何本もの突起がある雄しべを、筆でなでましょう。

花粉を採取したら、別の品種の花につけてください。採取した花粉をつけるときは、花の中心に突起が1つしかない雌しべを選びます。すべての花に別品種の花粉をつけたら、受粉完了です。

また、人口的な受粉のほかにも、ミツバチの力を借りるという手段もあります。ミツバチが花の蜜を採取するとき、体に花粉がつくため、別品種の花の蜜を取った際に受粉させることができるのです。

そのため、さくらんぼの木のそばでミツバチを飼っておくといいでしょう。ただし、生き物であるハチを使った受粉は、人工授粉と比べると確実性が低いため、より多くの花を受粉させたい場合には向かないかもしれません。

摘果をして数を制限することも大切

さくらんぼの実がたくさんつくと、ひとつひとつのサイズが小さくなるおそれがあります。なぜなら、さくらんぼの実が多いほど、木に蓄えられた栄養が分散されてしまい、ひとつひとつが大きく育つことができないのです。そのため、実が育ってきたら摘果(てきか)をおこないましょう。

摘果とは、果実の育ち具合を見て、不必要な実を取り除く作業です。摘果をすることによって果実の数が少なくなるので、そのぶん育ちのよい果実に集中的に栄養を与えることができるのです。

摘果は花がすべて咲いてから約1か月後と2か月後の2回おこないます。花が咲いてから1か月前後を目安に、育ちの悪い小さな果実を取り除いていきましょう。花が咲いてから2ヵ月前たった頃に、もう一度形や色の悪いものを選んで摘果します。

さくらんぼの収穫方法

さくらんぼが十分に実ったら、実をヘタから取って収穫します。ヘタを木に残したくない場合は、ヘタのつけ根からハサミで切り取って収穫しましょう。さくらんぼはヘタから取りやすいので、簡単に収穫できます。

さくらんぼを収穫したら、なるべく早めに食べてしまいましょう。さくらんぼは収穫後に実が痛むのが早いため、摘んでから1日~2日前後で食べきるのがおすすめです。食べきれない場合は冷凍保存するかジャムなどに加工することで、もっと長く楽しむことができるでしょう。

しっかりと手入れをすることで、さくらんぼは美味しい実をつけてくれます。しかし、年に3回の剪定や水やりなどのお手入れが大変に感じるかもしれません。

さくらんぼの手入れが大変だと感じたら、剪定だけでも業者に任せるのがおすすめです。経験を積んだ業者に剪定を依頼することで、さくらんぼを長く楽しめるよう手入れをしてくれます。

業者を探すことになりましたら、ぜひ剪定110番をご利用ください。剪定110番では、お電話のご相談はもちろん、見積りも無料でおこなっております。お電話は24時間受付けておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

剪定110番にご相談ください。庭木一本からご依頼OK!

0120-949-075

フォームで相談する

さくらんぼの実がならない原因

さくらんぼを育てていると、実つきが悪くなることもあります。剪定が不十分だったり、育てる環境が悪かったりすると、さくらんぼがうまく育たなくなるのです。そこで、以下ではさくらんぼの実の付きが悪い原因を4つご説明します。

原因1.授粉用の木が少ない、または相性が悪い

受粉させる木の数が少なかったり、相性が悪かったりすると、うまく受粉できなくなってしまいます。解決するには授粉用の木を増やすか、相性がよいものを植えてみましょう。

原因2.剪定が十分でない

剪定していない、または不十分だと、余分な枝が育って栄養を奪うことがあります。栄養が少なくなると実が育たないので、剪定して調節しましょう。

原因3.土が湿りすぎ、または乾きすぎ

水をやり過ぎていると、湿った土が根にとってダメージとなり、根腐れを起こしてしまいます。また、土が乾きすぎていると水不足になり、栄養を作ることがなきないので、実の付きも悪くなるのです。

そのため、地植えの場合は真夏のみ水やりをおこないましょう。鉢植えの場合は、土の表面を触ってチェックし、乾いていたら水を与えます。

原因4.病害虫が発生している

木が病気に侵されていたり、害虫がついたりしていると、木が弱って実が育てなくなることが多いです。病害虫は剪定されていない木に発生しやすいので、しっかりと手入れをして予防しましょう。さくらんぼにどんな病害虫がつきにくいのかは、次でご説明します。

剪定が難しい場合は、業者に任せるのもおすすめです。経験豊富な業者に依頼をすることで、さくらんぼの木が元気に実をつけるように剪定をしてもらえるでしょう。

さくらんぼを育てる上で注意したい病害虫

さくらんぼの実が育たない原因のひとつには、病気や害虫が考えられます。病気や害虫が発生することによって養分が奪われたり、木が弱ったりすると、実がつきにくくなるのです。そこで、以下ではさくらんぼに発生しやすい病害虫についてご説明します。

さくらんぼがかかりやすい病気

さくらんぼの木につく病気は、おもに灰星病(はいばしびょう)と褐斑病(かっぱんびょう)の2つがあります。

灰星病(はいばしびょう)

葉が枯れ、実に胞子のような茶色汚れがつく病気です。灰星病の病原菌はカビの仲間なので、放っておくと木が枯れてしまいます。そのため、カビの発生源である枯れ枝や落ち葉、落ちた実などは拾って処分しましょう。

褐斑病(かっぱんびょう)

部分的に茶色く変色し、ひどくなると葉が枯れてしまいます。時間がたつにつれて病原菌が広がり、木が弱くなってしまうのです。木が弱ると実の付きも悪くなるので、発祥した部分の葉は切り取り、範囲が広ければ枝ごと剪定しましょう。

灰星病と褐斑病はどちらも専用の薬剤で対処できます。そのため剪定して病気にかかった部分を取り除くのが難しい場合は早めに薬剤を散布しましょう。

さくらんぼの害虫被害

さくらんぼにつく害虫は、おもにシンクイムシとカイガラムシです。

シンクイムシ

ガの仲間で、幼虫は実に穴を開けて食べてしまいます。葉の裏に40個以上の卵を産み付けて寄生するため、孵化してしまうと大量のさくらんぼに穴を開けてしまうのです。

実にシンクイムシが付いていないかこまめにチェックし、1つ1つを袋で包むなどして防虫しましょう。発見後には殺虫剤で駆除しましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは白い殻に覆われた虫で、木の幹や枝にびっしりとついています。群れで寄生し、木の養分を吸い取ってしまうため、さくらんぼが弱ってしまうのです。カイガラムシは殺虫剤が効きにくいので、歯ブラシでこすり落とすか、専用の乳剤を使って駆除しましょう。

病気や害虫は、おもに剪定されていない、内側の湿った木に発生することが多いです。そのため、日ごろからさくらんぼの木の剪定をして予防するようにしましょう。

鳥の被害にも気をつけよう!

病気や害虫だけでなく、鳥にも注意しましょう。カラスやスズメ、ムクドリなどの鳥は、さくらんぼの実を持っていったり、つついて食べたりしてしまうのです。群れに目をつけられると、さくらんぼの大半を食べられてしまうこともあります。そのため、防鳥ネットを張って予防しておくとよいでしょう。

防鳥ネットは、ホームセンターや通信販売から約1,500円前後で購入できるため、簡単に入手できます。また、木にかぶせたり、支柱を組み立ててから張ったりできるので、自分のやりやすい方法でおこないましょう。

さくらんぼの剪定は剪定110番にお任せ!

さくらんぼは放置しているとどんどん大きく成長します。適度な大きさでおいしいさくらんぼを楽しみたいのなら、やはり剪定が欠かせないでしょう。

しかし、これから剪定をおこなう方の中にはあまり剪定をしてこなかった方もいるかと思います。もし、「どの枝を切ればいいのか分からない」「枝を切りすぎて枯れないか心配」とのことでしたら、ぜひ剪定110番にご相談ください。

剪定110番では、ご相談内容に合った剪定のプロを多数ご紹介しております。電話は24時間365日受付けておりますので、お好きなお時間にご連絡ください。

剪定110番にご相談ください。庭木一本からご依頼OK!

0120-949-075

フォームで相談する

 

記事が気に入ったらシェア!
目次