蝋梅の剪定時期と方法|初めてでもうまくいく!花を咲かせる育て方

蝋梅の花を咲かせるための剪定の基本

「蝋梅の剪定は、いつどのようにやればいいの?」
「蝋梅の花を咲かせるためには、どのような剪定が必要?」

蝋梅の花を咲かせたいなら、剪定時期は花が咲き終わってから新芽が出るまでの2~3月頃と、葉が落ちたあとの11月頃が最適です。
どちらの季節も、おもに枯れた枝や古い枝、長い枝などを短く切ります。
なぜなら、長い枝や古い枝には花が咲きにくいからです。

当記事は蝋梅の剪定時期、方法、育て方をイチからわかりやすく解説します。
読んでいただければ、蝋梅の栽培の基礎が身に付きます!
今回ご紹介する情報を毎日のお手入れに役立てていただき、美しい花を咲かせてくださいね。

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目次

蝋梅の剪定時期は2月下旬~3月頃がベスト

蝋梅の剪定時期は次のとおり年2回ありますが、基本的に2月下旬~3月頃の剪定だけでOKです。

  • 花が咲き終わってから新芽が出るまでの2月下旬~3月頃
  • 葉が落ちたあとの11月頃

年2回が難しい場合も、花を咲かせたいなら2月~3月の剪定だけは忘れずにおこなってください。

蝋梅の花芽は6~7月頃に、その年の春以降に伸びた枝(短い枝)に翌年の花になる花芽を付けます。
時期が遅くなると花芽を切ることになるので、花が咲き終わってすぐの2月下旬~3月頃に剪定しておくのがおすすめです。

よりたくさんの花を咲かせたいなら11月頃にも剪定するとよいでしょう。
不要な枝を取り除いておくことで、日当たりがよくなって花付きがよくなります。
11月頃の蝋梅は葉がすべて落ちているので枝が見やすくなって剪定しやすいです。

さらに余裕があれば5月頃にも軽く剪定してあげるとよいです。
5月頃に剪定する理由は以下で解説します。

枝が密集していたら 5月頃にも軽く剪定する

1回目の剪定のあとに再び枝葉が混み合い始めたら、5月頃に軽く間引いてあげましょう。
間引きは混み合った枝葉を根元から切り取ることです。
5月頃は蝋梅の枝葉の生長が少し落ち着く時期なので、樹形を整えるいいタイミングです。
この時期に軽く剪定しておくと、梅雨時期に蒸れにくくなって病害虫も発生しにくくなります。

花芽が付く6~7月頃は剪定NG!

6~7月頃は蝋梅が花芽を付ける大切な時期なので剪定しないでください。
この時期に誤って花芽の付いた枝を切ってしまうと来年花が咲かなくなります。
5月頃にも剪定する場合はギリギリにならないように、遅くとも5月中旬までに終わらせましょう。

蝋梅剪定の基本は「長く伸びた枝を短く切る」こと

蝋梅剪定のメインは「長く伸びた枝を短く切る」作業です。
蝋梅の花芽は長い枝よりも短い枝に付く性質があるので、長い枝を短く切って短い枝を増やすことで翌年の花の数が増えます。
また、長く伸びた枝を放置していると樹形が乱れてしまいます。
伸びている枝はこまめに短く切ってすっきりさせておきましょう。

長い枝から枝分かれして短い枝が伸びている場合は、枝分かれした部分の根元から切って短い枝を残します。
枝分かれしている枝がない場合は根元から少し上で切り、切った部分から新しい枝(短い枝)を出させます。

この章では、蝋梅の剪定方法を詳しく解説します。

必要な道具

蝋梅の剪定に必要な道具は次のとおりです。

  • 剪定ばさみ
  • 脚立(必要に応じて)
  • 軍手
  • ゴミ袋

高さのある地植えの蝋梅を剪定する場合は、脚立を用意しましょう。
作業するときは次のことを確認し、安全に十分気を付けてくださいね。

  • 平らで安定した場所に設置する
  • 止め具がしっかり固定されているか確認する
  • 脚立の最上段に乗らない※最上段で作業可能なものもあるので取り扱い説明書を確認!
  • バランスを崩しやすいので、身を乗り出して作業しない

参考:東京くらしWEB(最終閲覧日2022年5月27日)

Step1.根元から出たひこばえを2~3本残して切る

まずは蝋梅の木の根元にあるひこばえを切ります。
ひこばえは根元からまっすぐ上に伸びている枝の総称です。
ひこばえがたくさんあると栄養や水分が奪われて木が弱ってしまうおそれがあります。

地植えの蝋梅は幹が複数本ある株立ちに仕立てるのが一般的なので、太くてしっかりしたひこばえを2~3本残し、他は根元から切って取り除きましょう。

Step2.樹形を乱している枝を切る

ひこばえと一緒に、樹形を乱している枝を枝分かれしている根元から切りましょう。
特に徒長枝とよばれる枝は他の枝と比べて明らかに長く、まっすぐ上方向に伸びている枝です。
徒長枝から枝分かれして短い枝が伸びている場合は、枝分かれしている部分の根元から切りましょう。
そうすることで残った短い枝に花芽が付きやすくなります。

枝分かれしている枝がない場合は、徒長枝を根元から15~25センチメートルくらい上で切ると、切った部分から新しく短い枝が伸びて、花芽を付けやすくなります。

以下に、切ったほうがいい樹形を乱す枝をまとめます。

  • 内向き枝:内側を向いて伸びている枝
  • 平行枝:他の枝と平行に重なっている枝
  • 胴吹き枝:幹から出ている枝
  • 絡み枝:他の枝に絡まるように伸びている枝
  • 徒長枝:空に向かって勢いよく伸びる長い枝

イラストにまとめたものがこちらです。

忌み枝

Step3.いちど花が咲いた枝は短く切る

いちど花を咲かせた枝は今後花芽を付けにくいので、毎年2月下旬~3月頃の剪定時期に切り戻しましょう。
切り戻しは枝を途中で切り、切った部分から新しい枝を出させることです。
花芽の付きやすい新しい枝を出させることで、毎年切れ間なく花を咲かせることができます。

枝を枝分かれしている根元から15~25センチメートルくらい上のところで切ります。
外芽(外側に向かって伸びている芽)の上で切るのがポイントです。
外芽は生長すると外側に伸びる新しい枝になり、やがて花芽を付けるからです。

いちど花が咲いた枝は外芽を残して短く切る

Step4,枯れた枝や古い枝を間引く

最後に枯れた枝や古い枝も間引いておきましょう。
枝は枝分かれしている根元から切り、全体をすっきりさせましょう。
切る位置は下記イラストで確認してください。

枝を間引く
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剪定後は切り口に癒合剤を塗ってケアするのが大切

癒合剤には乾燥や雑菌、害虫などから切り口を保護する役割があるので、剪定した枝の切り口には忘れずに癒合剤を塗りましょう。
ヘラに癒合剤をとり、切り口にまんべんなく塗ればOKです。

癒合剤

おすすめの癒合剤

ではおすすめの癒合剤を2つご紹介します。
初めての剪定でどれを選んだらいいかわからない方はぜひ参考にしてください。
価格は2022年5月20日時点の情報です。

住友化学園芸 殺菌剤 トップジンMペースト 100g
価格994円

トップジンMペーストは切り口を保護する効果以外に、切り口に入った菌を殺菌する効果もあります。
蝋梅が病気にかかったときに備えて対処できる薬を常備しておきたい方や、蝋梅の他に切り口から枯れ込みやすい品種を育てている方におすすめです。
切り口から枯れ込みやすい品種は、例えばサクラやモミジなどがあります。

おすすめポイント
  • チューブタイプで手を汚さず使いやすい
  • 殺菌成分も入っているので病気になった木にも使える
富士商事 カルスメイト 150g
価格673円

カルスメイトに殺菌効果はなく、あくまで切り口を保護するためのものです。
ただ、トップジンMペーストのペーストがオレンジ色なのに対してカルスメイトはこげ茶色なので、切り口に塗っても目立ちにくい特徴があります。
蝋梅の見た目を気にする方や、見た目が重要な盆栽や観葉植物などを育てている方におすすめです。

おすすめポイント
  • チューブタイプで手を汚さず使いやすい
  • ペーストがこげ茶色なので切り口に塗っても目立ちにくい

蝋梅の花を美しく咲かせるための育て方

蝋梅を元気に育てて花を咲かせるためには育て方も大切です。
この章では蝋梅の育て方のポイントを解説します。

水やりするのは鉢植えの蝋梅だけ

普段水やりが必要なのは鉢植えの蝋梅だけです。
土が乾いたら鉢底からあふれるくらいたっぷり水やりをしましょう。

地植えの蝋梅はしっかりと根付いたら降水だけで十分足りるので、水やりはほぼ必要ありません。
ただし真夏に日照りが続いて土が乾燥していたらその都度水やりをしましょう。

肥料は年2回与える

蝋梅には生長期の4~5月と、花が咲く直前の12月に緩効性肥料を与えましょう。
緩効性肥料は成分がゆっくりと溶けて土に浸透する種類です。
そのため効果が長く続き、1年を通して土に栄養が行き渡った状態を保つことができます。

日当たりのいい場所で育てる

蝋梅は日当たりのいい場所で育てると花付きがよくなります。
特に新芽が育つ春~初夏はしっかりと日光にあてましょう。
鉢植えの場合は、時期ごとにいちばん日あたりのいい場所に移動させると効果的です。

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鉢植えの蝋梅は生長したら冬の間に植え替える

鉢植えの蝋梅の根が鉢底から見えたら、そろそろ植え替えをしましょう。
なぜなら鉢底から根が出てくるのは、鉢のなかが根でいっぱいになっている「根詰まり」のサインだからです。
そのままにしていると生育にも悪いので、早めに植え替えましょう。

鉢植えの蝋梅の植え替えは、葉が落ちたあとの10月下旬~11月上旬頃か真冬を避けた2月下旬~3月頃におこないます。
では植え替えに必要なものと手順を解説します。

必要なもの

植え替えする前に次のものを準備しましょう。

  • 今よりひとまわり大きな植木鉢
  • 新しい土(今使っている土と同じ種類がおすすめ)
  • 緩効性肥料
  • 鉢底ネットと鉢底石
  • 園芸用スコップ
  • 軍手

植え替えの手順

では植え替えの手順を解説します。

1.鉢植えから蝋梅を抜く
すんなり抜けないときは鉢の側面を軽く叩いてみましょう。

2.根に付いた古い土を落とす
鉢から抜いた蝋梅の根に付いた古い土を落としましょう。
ただしすべて落とす必要はなく、全体の3分の1くらいを目安に軽くほぐして落とす程度でOKです。
持ち上げたときに垂れ下がる太くて長い根は切り詰めておきましょう。

3.新しい鉢を用意する
新しい鉢に鉢底ネットを敷いて鉢底石を入れたら、新しい土を少量入れて手で軽く慣らします。
緩効性肥料も一緒に入れておきましょう。

4.蝋梅を入れて土をかぶせる
新しい土を入れた鉢に蝋梅を入れたら、残りの土をかぶせます。
土はギリギリまで入れると水やりのときに水があふれてしまうので、鉢のふちから3~4センチメートル下くらいまで入れるのがベストです。

5.水やりをする
しっかりと土をかぶせたら、鉢底からあふれるくらいたっぷり水やりをしましょう。

蝋梅は開花するまで数年かかるので気長に育てよう

蠟梅

蝋梅は開花まで長い時間がかかる花木です。
種から育てた場合は約6~7年、苗木からの場合は植え付け時の生育年数にもよりますが約3~4年かかるといわれています。
しかしそのぶん無事に開花したときの喜びもひとしおです。
生長を楽しみながら気長に育てていきましょう。

毎年の剪定は「剪定110番」にお任せください

蝋梅の花を咲かせるためには、毎年決まった時期に剪定して木の健康を維持することが大切です。
しかし3年、4年のスパンで毎年おこなうとなると大変に感じる方も多いはず。
そこでおすすめなのが剪定業者に依頼する方法です。
長期の管理が必要な蝋梅も剪定のプロにお任せすれば安心ですし、自分も楽できます。

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ご相談だけでもOKなので、ぜひいちどお問い合わせください。

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