蝋梅(ロウバイ)は、よい香りを発する美しい花を咲かせる木です。そのため、お家の庭に植えてあるという方は、ぜひとも美しい花を咲かせて楽しみたいですよね。
なお、植物のお手入れとして剪定がありますが、蝋梅に関しては注意が必要です。というのも、蝋梅の剪定は適切な時期・方法でおこなわないと、花を楽しむことができなくなるおそれがあるため。
そこで本記事では、そんな蝋梅の剪定について、適切な時期・方法を詳しく解説していきます。また、あわせて基本的な育て方などについてもご紹介していきます。
目次
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蠟梅の特徴と剪定方法
早速ここでは、蝋梅の剪定における基本的な方法や作業をおこなう適切な時期をご紹介していきます。また、剪定時のポイントについても触れていくため、作業時にはぜひ参考にしてくださいね。
蠟梅の特徴

蝋梅は中国原産で、「唐梅」「南京梅」とも呼ばれます。木の高さは2~4メートルほどで、耐寒性はありますが寒い地域での庭植えは難しいとされます。12~2月なかばになると、黄色くてよい香りのする、美しい花をつけます。
蝋梅という名前から、梅の仲間と勘違いされがちですが、実はまったく別の種類の植物です。梅は「バラ科サクラ属」ですが、蝋梅は「ロウバイ科ロウバイ属」となっています。
梅の実は梅干しや梅酒などに加工して食べることができますが、蝋梅の実には毒があるため食べられません。蝋梅の実は梅の実と異なり、赤みを帯びた緑色の楕円形で、先端にとげの冠のようなものがついています。
蠟梅の剪定時期は花が咲いたあと!
蝋梅の剪定のタイミングは、花が咲きおわる3月ごろがよいでしょう。また、葉っぱが落ち切った後の11月ごろでもおこなうことができます。
蝋梅は、その年に伸びた枝に花をつける植物です。開花前に剪定をすると、花をつける予定の枝や、花芽まで切り落としてしまうことがあるので、剪定に最適な時期をきちんと見極めることが大切です。
勢いよく伸びる枝「ひこばえ」とは?
「ひこばえ」とは、木の幹の根元から上へ向かって生える枝のことです。これは蝋梅の剪定でとくに注意しなければいけない枝です。
放置すると見栄えが悪くなるだけでなく、木全体にいきわたらせるべき養分をひこばえが消耗してしまうのです。
もし地面や根本近くから上に向かってまっすぐに細い枝が生えていたら、2、3本を残し、そのほかはすべて取り除きましょう。
蠟梅の剪定方法
では、蝋梅の具体的な剪定方法についてご説明します。蝋梅の剪定には、ひこばえの処理以外にも大切なポイントがあります。
・ふところ枝の剪定
ふところ枝とは、木の幹のほうに向かって、内側に伸びる枝のことです。このふところ枝を放置していると、枝が木の内側に密集してしまい、日光が幹や根本に当たらなくなります。
蝋梅は半日陰でも育つ樹木ですが、日当たりがよくない場所では花つきが悪くなるため、日光を遮ってしまう不要な枝は切るようにしましょう。
・徒長枝の剪定
先述のとおり、蝋梅はその年に伸びた枝に花がつきます。長い枝よりも短い枝のほうが圧倒的に多く花をつける特徴があるので、長く伸びた枝は剪定の際、枝の付け根から20センチメートルほど上の位置で切るようにしましょう。
・すでに花がついた枝の剪定
すでに花がついたことがある枝は、5~6年経ったら短く切りましょう。一度花がついた枝には花がつきにくくなるので、蝋梅には切り詰めが大切になります。
剪定が不安な場合がプロに任せよう!
蝋梅の剪定には、剪定方法や剪定時期など、知識と技術が必要です。もしも自分で剪定をする自信がない場合、むやみに枝を切ると花がつかなくなってしまうことも考えられます。
蝋梅を剪定し、健康な状態に整えるには、プロに依頼するのが一番です。剪定のプロは蝋梅についての正しい知識を持っているので、そのときどきの木の状態を見極め、最適な方法で剪定をおこなうことができます。
剪定に不安があるときは、いつでも剪定110番にご連絡ください。蝋梅1本からでもお気軽にご依頼いただけます。
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きれいな花を咲かすポイント!
蝋梅の魅力と言えば、蝋細工のような美しい花と、花から香る甘い匂いです。そんな蝋梅の魅力を旬の時期にしっかりと感じるために、日ごろからできる蝋梅の正しいお手入れ方法をご紹介します。
水やり・肥料の頻度

植物の育成のために肝心なのが、栄養となる水や肥料です。蝋梅はそう多くの水分を必要としない植物なので、地植えであれば水はやらず、そのままにしておきます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたときに水をやる程度が最適です。
しかし、鉢植えから地面に植えつけたときだけは、乾燥させないように気をつけなければいけません。植えつけてから14日ほどは、フェルトやワラを根本に敷いて乾燥を防ぎましょう。
肥料は、窒素の含有量が少ないものを選びましょう。花後の2~3月と、生長期の8~9月が肥料をやるのに絶好のタイミングです。有機肥料をやると育ちやすいため、緩効性肥料(効き目がゆっくり表れる肥料)や油カスなどを根本に広げましょう。
日当たりの良い場所が重要
日の当たらないところで育てると、蝋梅は花つきが悪くなり、しっかり育たなくなることもあります。鉢植えの場合はなるべく太陽のよくあたるところで育ててあげましょう。
また、蝋梅は移植に弱く、一度植えつけた苗を別の場所に移し替えるのがとても難しいです。地面に植えつけるときは、日光の当たり具合もしっかりと考慮して場所を決めるようにしましょう。
すでに地植えして時間がたっている蝋梅は、周囲の木の高さを剪定・伐採で調整したり、蝋梅の不要な枝をしっかりと落としたりして、なるべく日光が当たるように工夫しましょう。
鳥による食害に注意!
蝋梅の花や蕾は、ヒヨドリなどの鳥の餌になります。ヒヨドリは日本中に住んでいる鳥で、自然の豊かな場所だけでなく、市街地でも見られ、花の実や蜜、葉っぱや芽などを好んで食べます。
綺麗に咲いた蝋梅の花も鳥が食べにくるため、最悪の場合は花も蕾も食べつくされ、殺風景になってしまうこともあります。
果樹用の防鳥ネットをかけておくと、花を守ることができます。見栄えが悪くなっても気にならないという方にオススメの方法です。
花をきれいに咲かせるためには?
蝋梅の花を美しく咲かせるためには、業者に依頼をするのが一番です。プロの剪定業者であれば、蝋梅がどのような状況にあるのかを見極め、美しく豊かな花つきにするには何が必要なのかを判断することができます。
素人には判断の難しい肥料選びなども、プロの力を借りれば、間違うことは少なくなります。花の美しさと香りを楽しむため、蝋梅を正しく育てたいというお客様は、いつでも剪定110番にご連絡ください。
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剪定業者をかしこく選ぶコツ
剪定を業者に頼もうとするとき、多くの方がお悩みになるのが業者選びです。どのようなポイントに気をつけて業者を選ぶと失敗しないのか?剪定の費用はいくらくらいが相場なのか?といった、さまざまな不安があるでしょう。
ここからは、安心して業者を選ぶために重要なポイントをご紹介します。業者の選び方や、費用の相場、見積りの取り方など、失敗しない業者選びに大切なコツを見ていきましょう。
業者選びで失敗しないチェックポイント

剪定業者を選ぶときに失敗をしないためには、次のことに注意して、業者のホームページや電話対応をチェックしてみましょう。
- ・口コミの評価がよいか・迅速な対応が可能か
- ・丁寧に相談にのってくれるか
- ・的確な説明をしてくれるか
- ・しっかりした見積りをしてくれるか(追加料金がかからないか)
これらの項目に当てはまる業者は、明瞭なサービスを提供してくれる優良業者である可能性が高くなります。依頼者からの相談にも誠実に対応してくれる業者であれば、安心して作業をまかせることができます。
値段が安いかどうかだけではなく、依頼者との関係性まで大切にしてくれる業者なのかどうか、しっかり確認しておきましょう。
剪定の費用相場を把握しておく
剪定を業者に頼む場合には、相場を確認しておくことが大切です。業者から提示された見積り金額が正当か、判断するための基準を知っておくと安心できます。
多くの業者が採用している木の高さによる剪定費用のおおまかな費用相場は、次のようになっています。
- ・1~3メートル:1,000~4,500円
- ・3~5メートル:2,800~9,000円
- ・5~7メートル:7,000~15,000円
しかし剪定作業は、木の高さや種類によって金額が変化するだけでなく、業者ごとにも料金体系に差があるため、この費用相場はあくまでひとつの目安です。
このほか、業者が現場まで移動する際の交通費などが加わります。現場からどれだけ離れた場所の業者を利用するかによって、さらに費用が変動するということです。
依頼の内容の詳細によって金額が変わるので、しっかりと見積りを取ってから業者を決定するようにしましょう。
見積りは3社おこなう
費用の見積りは、最低でも3社からとるようにしましょう。
1社からしか見積りを取らないと、ほかの会社がどのような価格帯で作業を請け負っているのかがわからず、比較対象がないまま契約することになります。
業者によって剪定方法や費用が異なるため、見積りを複数社から取ると自分の希望に合った価格帯の会社が見つかりやすいのです。
また、見積りの内訳を「一式」などでまとめるのではなく、なににどれだけの金額がかかるのか細かく書いてある業者は信頼性が高いため、優良業者に巡り合う可能性も高くなります。
手間を減らしたい気持ちがあったとしても、最低でも3社からは見積りを取って、よく見比べてみましょう。
まずは電話相談をしてみよう!
気になる業者がみつかったら、電話相談をしてみましょう。
業者に電話相談をするのに抵抗があるという方もいらっしゃることと思いますが、優良な業者は電話口で強引に契約を迫ることはしません。電話対応の確認も業者選びの一環と思って、一度話を聞いてみると安心です。
具体的にどのようなサービスをおこなっているのか、料金体系はどのようなものか、いつまでに作業してもらえるかなど、気軽にたずねてみましょう。
剪定110番は、24時間年中無休でお客様からのお電話をお受けしています。弊社のサービスのことから、剪定や植木にまつわるご相談まで、どうぞお気軽にご相談ください。
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