
ツバキの枝を整えるときは、透かし剪定をおこないましょう。透かし剪定をおこなうことで、見た目がすっきりするだけでなく、風通しがよくなり害虫の発生を防ぐことができるのです。
ツバキの剪定時期になったら、切るべき枝を確認しつつ自分で剪定をおこなってみましょう。ツバキの剪定時期や透かし剪定の方法について詳しくご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
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ツバキの剪定時期
ツバキの剪定に最適の時期は、「花が終わった直後」とされます。ツバキの種類や生えている地域によって開花・落花の時期が異なりますが、一般的なツバキの開花時期とされる2~4月を取り上げてみると、花が咲き終わった直後の4~5月が最適でしょう。
6~7月になってしまうと、花芽が付き始めます。この時期に剪定をおこなうと花芽まで切ってしまうおそれがありますので、剪定時期が過ぎてしまわないように注意しましょう。開花前にどうしても剪定したいという場合は、花芽をたくさん切らないように注意しながら剪定をしてください。
また、花後であっても強剪定と呼ばれる強めの剪定をおこなうと、花が咲かなくなってしまうことがあります。ツバキの強剪定をおこなう場合は数年に1回程度にしておくとよいでしょう。
ツバキは「透かし剪定」をおこなおう!

ツバキを剪定するときは、枝の数を減らして風通しをよくする透かし剪定をおこないます。剪定に必要な道具を揃え、自分で剪定をおこなってみましょう。
必要な道具
ツバキの剪定に必要な道具は以下のとおりです。
- ・新聞紙、ビニールシート
- ・ゴミを入れる袋
- ・剪定ばさみ
剪定をおこなうときの服装は、長袖、長ズボン、軍手が最適です。ツバキにはチャドクガと呼ばれる毒をもつ虫が付いていることがあるので、肌が露出しないように気をつけましょう。
剪定の手順
剪定する準備が整ったら、いよいよ枝を切っていきます。
1.服装などの準備
必ず軍手をはめ、極力肌の露出をなくします。枝や葉っぱをまとめておけるよう、地面に新聞紙やビニールシートをしいておくと便利です。
2.樹形をイメージする
枝を切る前に、剪定後の樹形をイメージしておきましょう。ツバキの樹形は円錐状が基本です。
3.枝を透かしていく
剪定ばさみを使って、混み合っている枝を減らしましょう。このような枝があったら枝元から切ってください。
- ・幹や太い枝から真上に伸びる枝(立ち枝)
- ・枯れた枝(葉っぱも芽も付いていない)
- ・木の幹に向かって内側へ伸びている枝
- ・交差している、何又かに分かれている枝
- ・他の枝と平行に伸びている枝(どちらかの枝を切る)
- ・葉っぱにドクガの卵が付いている枝
4.樹形を整える
樹形が乱れている場合は、「切り戻し剪定」をおこないます。切り戻し剪定とは、伸びている枝を途中で切り樹形を整える剪定方法のことをいいます。切り戻し剪定をおこなうときは、芽もしくは葉が付いている少し上を切るようにしましょう。ただし、枝をたくさん切りすぎると木の勢いが弱くなってしまうので、適度におこなうようにしてください。
もし「どの枝を切ったらよいのか分からない」とのことでしたら、プロに相談してみるのもおすすめです。プロの剪定業者は豊富な経験をもっているため、ツバキをキレイな樹形に整えてくれるでしょう。
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ツバキの基本の育て方

ツバキは日本の冬の風物詩のひとつ。冬になると、寒い街角の生垣の緑の中に、赤白ピンクの花が点々と咲いているのをよく見かけます。そんな美しいツバキを育てるためにはどのようなお手入れが必要なのでしょうか。順番にご紹介していきます。
日当たり
ツバキは日陰に強い植物であるといわれています。反対に、日当たりがよすぎると乾燥してしまうことがあるので、半日陰で育てるとよいでしょう。
水やり
ツバキの水やりの頻度は、庭植えの場合と鉢植えの場合で異なります。
庭植えの場合
水やりは基本的には必要ありません。夏場など、猛暑と乾燥を感じるような場合だけ水をやれば、後は何もしなくても大丈夫です。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたときに鉢植えの底から水が流れ出す程度の水をあげます。
- 春:2日に1回
- 夏:朝夕2回
- 秋:2日に1回
- 冬:3日に1回
肥料
肥料は春と秋の年2回与えます。油かすや、暖効性の肥料がよいでしょう。1回目は3~5月、花が咲いた後です。これは「お礼肥」とも呼ばれ、花や実などを付けたぶんの消耗を補うための肥料です。2回目は9~11月、冬のためにエネルギーを補給しておくための肥料をあげます。鉢植えなど室内の植物には、ニオイのしない肥料を選ぶのがおすすめです。植え替え
ツバキを鉢植えで育てている場合、2~3年に1回は3~4月または9~10月に植え替えをおこないましょう。植え替えをしばらくしていないと、鉢の中に根が回ってしまいます。植え替えをおこなう際は、根鉢の1/3をほぐしてから植え付けます。このとき伸びている枝ははさみで切るとよいでしょう。植え付け
植え付けも、植え替え同様3~4月または9~10月におこないます。植えるときは、有機質肥料もしくは緩効性化成肥料を穴に入れてから植えるようにしましょう。植えた後は、たっぷり水を与えてください。ツバキで注意したい病害虫

ツバキを育てる上で被害にあるおそれのある病害虫についていくつかご紹介します。
チャドクガ
ツバキの宿敵ともいえるドクガです。ツバキ科の植物にもっぱら取りつきます。害が大きいのは4~5月と9月の下旬。9月の発生を防ぐには、8月に少しだけ切り戻し剪定をしておくのが効果的です。
風で飛んできた毒針がささっただけで皮膚病を発するほど危険な毒虫で、ひどい発疹と痒みに襲われます。毒針は卵も幼虫も成虫ももっているので、安心できる段階は一寸たりともありません。
そんな虫だからこそ毒害があるのかと思いきや、ツバキにとって本当に深刻なのは食害のほう。チャドクガの幼虫はツバキの葉っぱをむさぼり食い、樹が丸坊主になってしまうこともあります。
チャドクガを予防するためには剪定後にベニカ系・オルトラン系の薬剤を使うのが効果的です。幼虫退治のときは、必ず肌が見えない服装で薬剤散布をおこないましょう。チャドクガは毒針が飛びやすいので、頭や顔も肌が出ないように気をつけましょう。
カイガラムシ
ツバキ以外にもさまざまな花や木に発生する虫です。この虫が黒カビを葉っぱに広げ、「すす病」を発症させます。すす病になると、光合成ができない病気に進んでしまうおそれがあります。また、カイガラムシ自体も樹液を吸うので、樹の健康を害してしまいます。成虫は薬剤がさほど効かないので、割りばし・使わない歯ブラシなどでこすり落とすといいでしょう。
花腐菌核病
花びらから広がる病気で、花びらに茶色のまだら模様が発現します。流水によって感染範囲を広げるので、まだら模様が出た花びらには以下の注意が必要です。
- ■雨に当たらせない
- ■土の上に落とさない(次の年の病気の原因にもなり得る)
- ■水やりの水を花びらにかけない
もし花にまだら模様が出てきたら、すぐに摘み取りましょう。
ツバキの花が咲かない原因

もしツバキの花が咲かない・花付きが悪いということがありましたら、以下のようなことが原因かもしれません。
1.花芽を切ってしまった
最初にお伝えしたとおり、ツバキは剪定時期を過ぎると花芽が出てきてしまいます。そのため、剪定時期を過ぎて花芽をうっかり切ってしまうと花が咲かないことがあります。また、開花前に剪定をする場合も同様に、花芽を切りすぎると花が少なくなってしまうので気をつけましょう。
ちなみに葉になる芽と花になる芽の見分け方は以下のとおりです。
- ・花芽 …… 丸く膨らんでいる
- ・葉芽 …… とがっている
2.肥料が不足している
肥料は植物が花を咲かせるためのエネルギーでもあります。そのため、肥料を与えていなかったり、不足していたりすると、体力がなくなり花を咲かせなくなってしまうことがあります。肥料はご紹介したとおり、春と秋の年2回与えるようにしましょう。
ツバキの剪定にかかる料金の相場

自分で剪定するのが難しいと感じたら、プロに依頼するのもよいかもしれません。剪定を依頼する前に、どれくらい料金がかかるのか見ておきましょう。剪定料金は木の高さによって異なります。
●木の高さで異なる剪定料金の相場~3m | 2,988円 |
3~5m | 6,860円 |
5~7m | 15,624円 |
※9社の剪定業者を参考にしており、ホームページに記載されている金額を算出したものです。
※掲載料金は消費税を含んでおりません。(2020年9月時点)
また、料金はこれだけでなく、剪定後の枝葉の処分費などが追加でかかることがあります。剪定を依頼するときはいきなり依頼をするのではなく、見積りから依頼をするとよいでしょう。
まとめ
ツバキを剪定する際は、チャドクガに気を付けつつ、透かし剪定をおこないましょう。不要な枝は枝の付け根から切る、切り戻し剪定をする場合は芽や葉などの少し上を切ると、うまく剪定することができるでしょう。
上手に椿を育てると、冬頃にきれいな花を咲かせてくれます。虫害や病気などに気を付けながら、お手入れをしてあげましょう。
もしツバキの剪定が難しいと感じたら、ぜひ弊社にご連絡ください。お電話いただければ、複数の加盟店からプロの剪定業者をご紹介させていただきます。365日お電話にて受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。