庭の木々もちらほらと色づいてきて本格的な紅葉の季節を迎えようとしていますが、庭が落ち葉で覆い尽くされる前には庭木の剪定を済ませなければとお思いの人も多いのではないでしょうか。ご自宅の庭に植えられている木には、金木犀や梅、もみじなど秋に剪定するのに適しているものも多く、また「実りの秋」といわれるぐらいですから、オリーブや柿の木など、秋に実をつける植物ももちろん庭にもたくさんあるので、その実が落ちてからの正しいタイミングで剪定することがとても重要になるのです。このように冬が来る前に庭木の剪定をすることは、翌年以降の庭木の成長を促すためにも非常に大切なことではありますが、その剪定の際に必ず出てくるものが「忌み枝」と呼ばれる庭木の不要な枝。もともとは盆栽用語で樹形の美しさを損なう枝のことを指していたのですが、庭木の枝においても、ほかの枝への日光を遮ったり風通しを悪くしたりすることにより樹木の成長を妨げる枝を、同じように呼ぶようになっています。ひとくちに忌み枝といっても多数の種類があるのですが、今回は代表的なものをいくつかご紹介いたします。
1.車枝
一か所から四方に向かって放射状に伸びる三本以上の枝のこと。
2.枯れ枝
枝そのものが枯れたもの、もしくは葉が落ちた枝のこと。景観を損なうだけでなく、病害虫の発生源にもなります。
3.ふところ枝
樹幹近くのふところから生える弱小の枝で、採光や通風の妨げとなります。
4.逆さ枝
ほかの枝とは不自然な逆方向に伸びた枝で、景観を損なう原因となります。
5.徒長枝
飛び枝とも呼ばれ、ほかの枝に比べて勢いが極端に強く、飛び出すようにまっすぐに長く伸びている枝のこと。樹形を乱す原因となります。
このように「忌み枝」にはさまざまな種類があるため、それぞれに適する剪定法は異なり、またどの枝を残せばよいのかという見極めはなかなか難しいものです。「忌み枝」の剪定でお悩みの際には、ぜひ当サイトまでお気軽にご相談ください。